第6回:実践とネットワーキング

皆さま、こんにちわよしみです。本日は第6回「実践とネットワーキング」というテーマで、今回は事業計画書の作成実習、プレゼンテーション実践、先輩起業家との交流会、そして支援制度の活用方法について学んでいきます。

事業計画書の作成実習

事業計画書は起業の羅針盤とも言える重要な文書です。計画書には、経営者の経歴、事業の目標、事業内容、実行計画など、事業の全容がわかるような項目を記載します。作成にあたっては、以下の点に注意しましょう:

  1. 一貫性と整合性の維持: 各項目の記載内容に矛盾がないようにします1
  2. 具体的な記述: 6W2H(When、Where、Who、Whom、Why、What、How、How much)を意識して書きます。
  3. わかりやすさの重視: 専門用語は避け、図表や画像を活用して読みやすくします。

実習では、これらのポイントを踏まえて、自身の事業計画書を作成していきます。

プレゼンテーション実践

事業計画を効果的に伝えるためのプレゼンテーション能力は、起業家にとって不可欠なスキルです。今回は、作成した事業計画書をもとに、5分間のプレゼンテーションを行っていただきます。プレゼンテーションの際は以下の点に注意しましょう。

  • 明確な構成:導入、本論、結論を明確に
  • 視覚資料の効果的な活用
  • 聴衆との目線合わせ
  • 時間管理

各自のプレゼンテーション後、参加者からのフィードバックを受け、改善点を見つけていきます。

Q&A

プレゼンテーション実践について成功させるにはどのようなことに注意すればいいですか?

プレゼンテーションを成功させるためには、以下の点に注意することが重要です。

内容と構成

  1. 結論を先に伝える: プレゼンの冒頭で主要なメッセージを伝えることで、聴衆の理解を促進します。
  2. シンプルで分かりやすいスライドを作成する: 1スライド1メッセージの法則を守り、目的に沿ったストーリー展開を心がけます。
  3. データや具体例を活用する: 数字や事例を用いて説明することで、説得力が増します。

話し方とボディランゲージ

  1. 大きな声でゆっくりと話す: 聴衆全員に聞こえるよう、適切な声量とペースで話します。
  2. 身振り手振りを効果的に使う: ジェスチャーを適度に取り入れ、説明を視覚的にサポートします。
  3. 緩急をつける: 重要な箇所ではゆっくり話す、声のトーンを変える等、メリハリのある話し方を心がけます。
  4. アイコンタクトを取る: 聴衆と適度に目線を合わせることで、信頼感を醸成します。

プレゼンテーションの準備

  1. 入念な練習を行う: 本番と同じ条件で疑似プレゼンを実施し、改善点を見つけます。
  2. 自己紹介で聴衆の心を掴む: 冒頭の自己紹介で聴衆の関心を引き付けます。
  3. 聴衆を分析する: 聴衆のニーズや背景を理解し、それに合わせた内容を準備します。

これらの点に注意を払いながら準備と実践を重ねることで、より効果的なプレゼンテーションを行うことができます。

書面でのプレゼンテーションついて成功させるにはどのようなことに注意すればいいですか?

書面でのプレゼンテーションの場合は、以下の点に注意することが重要です。

構成と内容

  1. PREP法を活用する: Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論の再確認)の順で構成します。
  2. 結論を先に示す: 文書の冒頭で主要なメッセージを伝え、読み手の興味を引きつけます。
  3. シンプルで明瞭なメッセージを心がける: 難解な言葉を避け、読み手が理解しやすい表現を用います。

デザインとレイアウト

  1. ビジュアル要素を効果的に活用する: 図表、グラフ、イラストなどを用いて情報を視覚的に伝えます。
  2. 1ページあたり1つのメッセージに絞る: 情報過多を避け、読み手の理解を促進します。
  3. 文章は簡潔にまとめる: 短く分かりやすい文章を心がけ、読み手の負担を軽減します。

読み手への配慮

  1. 読み手を理解する: 対象となる読み手の興味やニーズを把握し、それに合った情報を提供します。
  2. 専門用語の使用に注意する: 読み手が専門知識に詳しくない場合は、補足説明を加えるなどの配慮が必要です。
  3. 論理的な展開を心がける: 「なぜ?」という疑問が生じないよう、スムーズな論理展開を意識します。

これらの点に注意を払うことで、書面でも効果的なプレゼンテーションを行うことができます。

先輩起業家との交流会

経験豊富な先輩起業家をお招きし、交流会を開催します。この機会に、起業の現実や直面する課題、それらの克服方法について生の声を聞くことができます。

質問例

  • 起業時の最大の障壁は何でしたか?
  • 事業を軌道に乗せるまでにどのくらいの時間がかかりましたか?
  • 資金調達の際に重視されたポイントは何ですか?

積極的に質問し、貴重な経験談を自身の起業活動に活かしてください。

支援制度の活用方法

起業時には様々な支援制度を活用することができます。東京都の例を見てみましょう。

  1. 東京都中小企業制度融資: 都内の中小企業者が金融機関から融資を受けやすくするための制度です2
  2. 東京都創業助成事業: 創業初期に必要な経費の一部を助成する制度で、上限300万円、下限100万円の助成が受けられます。
  3. 起業塾・セミナー: 事前に受講することで、設立時の登記免許税が半額になるなどの特典があります。

これらの支援制度を活用するためには、「地域名 創業支援」などのキーワードで検索し、自治体の公式サイトで最新の情報を確認することが重要です。

まとめ

本日の講座では、事業計画書の作成からプレゼンテーション、先輩起業家との交流、支援制度の活用方法まで、起業に向けた実践的なスキルと知識を学びました。これらの経験を糧に、皆さまの起業への道のりがより確かなものとなることを願っています。起業は決して容易な道のりではありませんが、本日学んだことを活かし、一歩一歩前進していってください。最後に、起業家精神の真髄は挑戦する勇気と失敗から学ぶ姿勢にあります。困難に直面しても諦めず、常に学び続ける姿勢を持ち続けることが成功への近道となるでしょう。